雨季直前のマンゴーのように艶やかな

家族や友人が優しく気遣ってくれている私の歯痛でありますが、
昨日ようやく歯医者にて正式に診断してもらったのだが、
根っこがやられているらしい。

昨年末から2ヶ月強かけて歯医者に通ったのに、
気が付かずスルーされてたというのは、これは歯医者のミスなのでは?
よく分からないだけに、なんだか疑わしい気持ちで一杯。
それにしても、左の下頬が少し腫れてしまい、
タダでさえデカイ顔とデカイ態度が更にデカクなることに。

そんな話は痛み止めが聞いている今、どうでも良いのだが、
ウィルソン・シモナルのボックスがようやく届いて、大変嬉しいのだ。
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年末に注文してから、海の向こうから届くまで約4ヶ月。
もしかしたら入手できないかも、と少し諦めかけていただけに
予期しないプレゼントですね。(と言っても、自分で買ったものなのだが)
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60年代から70年代のサンバというかブラジルのポップス界を
駆け抜けた(らしい)ウィルソン・シモナル、
軽いと言えば軽いし、コマーシャルな感じも無きにしも非ずだが、
小粋にシブトイというか、滑らかに引っかかる歌とか、
よく見るとうっすら汗ばんでいる黒い肌が非常に気持ちよく、
さすがに音楽大国ブラジルと思わせるものに溢れていますね。

このボックスは数年前に悪名高いCCCDで発売されたものの、
限定盤だったため入手できず涙を飲んだブツなんですけど、
今回は24ビットのデジタルリマスターで、しかも通常版のCDということで、
あの時買えなくて本当に良かった良かった。

1961年~1971年までのオデオン音源をまとめたもので、
大体アルバム2枚+ボーナストラックをCD1枚にまとめている。
ソン・トレスがバックをつけていて、メローかつファンキーな歌と演奏は
先日ベトナムで食べた雨季直前の完熟マンゴーのよう。
マイナスイオンとかスピリチュアル・スポットとかヒーリング・グッズとか
そんなものに金を使うぐらいだったら、シモナルを聞いたほうが良い。
朝でも昼でも深夜でも春でも夏で真冬でも、いつでもOKな全方位音楽。
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60年代前半のアルバムは時代柄ボッサ調のものが多いが、
軽やかにスウィングする歌は力みもせず脱力もしていないという
なんというんですか、自然体の極みって感じです。
録音順に聞いているので、まだ全部聞けているわけではないので、
あとで印象が代わってしまうかもしれないけど。

あと印象的なのは曲の良さ。
ジョビンとかジョルジ・ベンとかカエターノとか良く知った名前と
私の勉強不足でよく知らない名前がいっぱいあるのだが、
いい曲、いい歌、いい演奏がタップリ。
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ブラジル音楽の魅力の一つは曲にあると感じているのですけど、
最近思うに、猫も杓子も曲を書く必要があるのか?ということ。
世の中には星の数ほど良い曲があるわけで、
人の作った良い曲を自分なりに表現出来れば、
それでいいのではないか?と思う訳です。
カルトーラの歌詞を読んだり、こういういい曲を聴くと
シンガー・ソング・ライターのほうが単に歌を歌う人よりも
それだけで評価されるという風潮に疑問を感じるのであります。

でもまあ、そんな理屈っぽいこと、シモナルさん聞いていると
どうでも良くなってしまうんですけどね。
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この写真は非常に惜しい。
薬指と小指をくっつけていれば最高だったのに。
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by zhimuqing | 2010-04-20 23:36 | Mickey's Monkey Job | Comments(0)
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