パーディーもアレサもプリティーな件

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アレサ・フランクリンのフィルモアのライブ、
言わずと知れた大名盤、奇跡の一枚として有名なアルバムですね。
ついつい無意識にアレサの素晴らしい声を耳で追ってしまって
バック陣の演奏に耳が開かないという、困ったアルバム。
バックの演奏を聞こう聞こうと思っても、
気がつくとアレサの声に聴き惚れている自分がいるのです。

改めて紹介するまでも無いけど、演奏陣は豪華この上ない。
キング・カーティス親分一味ですね。
デュプリー、ジェモット、パーディー、パンチョ、メンフィス・ホーンズ。
ゲストにビリー・プレストンとレイ・チャールズ。
よーく聞くと、それぞれが物凄い演奏しているのに、
そうとは気付かせないほど一体化して歌を盛り上げる、という
理想的かつ奇跡的な一夜の記録。

もちろん全曲素晴らしいのだが、個人的に気に入っているのは
数年前まで未発表だった『You're all I need to get by』。
マーヴィン・ゲイとタミー・テレルの名曲のカバー。
3年前ぐらいに出たアレサの未発表曲集に入ってたデモでは
ダニー・ハザウェイがエレピ弾いて、ドラムはアル・ジャクソンで
それはそれで生々しくて、味わい深かったけど、
カッコ良さではフィルモア版に尽きますね。

テムポと重心を落として、グッとファンキーに。
アレサとコーラス陣の歌がまずカッコよすぎるし、
随所に入るデュプリーのオブリガードがいちいちツボを突いてくるし、
バーナード・パーディーはダチーチーを連発するし、で
もう大変な騒ぎです、はい。
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それにしても、パーディー、かっこいいなぁ。
パーディーよりもハンフリーでしょう、と常日頃主張している私ですが、
この演奏を聞いていると、心が揺らぐなあ。
間合いの取り方、フレーズのたたみ込み、音の質、
そのくせ、浮き上がらずにアレサの歌を盛りたてるバランスの妙。
全てにおいて神業としか言いようがない。
ソウルジャズの名盤でパーディーたくさん叩いているけど、
そのどれよりもカッコいいなぁ。
レココレ誌のインタビューで、アレサのバックやってた時が
俺の音楽人生で最高の瞬間だったと言っていたのが良く分かりますね。
(多分デュプリーにとってもそうなのだと思う。)

タイムマシーンがあれば、見に行きたいライブっていうのは
山ほどあるけど、このライブもまさにそんな感じだねぇ。
それにしても、アレサの声は出張で疲れた体に染みるねぇ。
ということで、まだ聞いていない人は是非とも!
って、みんな持ってるかな。
4枚組がベターですけど、2枚組の方でも大丈夫です、はい。


フィルモアと多分同じメンツによるモントルーでのライブ。
アレサのまんまるな顔(失礼)と髪型も実に味わい深い。
こういう映像を早く発売してほしいものだ。
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by zhimuqing | 2010-02-19 23:31 | Funkentelechy | Comments(0)
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