凄いものを観た!

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いやぁ、凄いものを観ましたね。
舞台『なにわ・バタフライ N.V.』
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三谷幸喜が劇作・脚本・演出で、出演者が戸田恵子とくれば
内容は保証されているのは初めから分かりきっているのだが、
実力者が力を存分に発揮すると、とんでもない高みまで
登ることが出来ることを証明した2時間弱でした。

出演者は姐さん一人、舞台もシンプル、効果音も最小限という
DJプレミアの作るビートのように、無駄を極限まで削ぎ落とした
ミニマルな設定なのだが、演出と演技の並外れた力量によって
そこにはいない登場人物や風景がありありと浮かんでくる。
まさにLess is Moreですね。

舞台に初め姐さんが登場するのだが、その時はまだ素の状態で、
観客に対して話しかけたりして、なかなかアットホームな感じなのだが、
その流れで演技に入ると、一気に会場の空気が凝縮して
観客みんなの集中力が高まる様が肌でヒシヒシと感じます。
あとは、もう素晴らしい筋立てと演技に身を任せるだけ。

若かりし日から大御所になるまでのミヤコ蝶々の変化を
絶妙に演じ分ける姐さんの演技に心を鷲摑みされますが、
演出も照明も当然ながら素晴らしい。
額縁を使って人を表現するところが特に印象に残りましたね。
(詳しくは書けないけど)

正月に姐さんにお会いした時は、台本が上がったばかりで
物凄く焦っていると聞いていたのだが、
あれから1ヶ月強で、こんな状態にまで仕上げるのだから
「本物」というものは凄まじいもんだな、と思っていたのだが、
楽屋でお会いすると、まだまだ山を登っている最中ということで、
これまた非常に驚いたのでした。
高い山は麓から見ると、本当の高さが分からないものだと
またまた実感したのであります。

「戸田さんはこの舞台をライフワークにするべきだ」と
三谷さんは言っているそうですが、全くその通り。
どんどん熟成されていく様を私も見てみたいものです。
というより、今よりこなれていなくてもよいので、
明日にでもまた見たくてたまらないのですが、
プラチナ・チケットなので、入手できないのが残念。
いいな、これから見に行ける人。

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さて、余談?なのだが、客席に置いてあったチラシを見て
私は非常に嬉しかったのだ。
9月に三谷さん関係の舞台があるのだが、そのチラシに嬉しい名前が!
しかし、ここがゴールなんかではないぞ!
ここからが正念場!気合を入れて頑張るように!

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by zhimuqing | 2010-02-12 21:53 | Popper's Delight | Comments(0)
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