手続きの正当性を説明してほしい件

相変わらず出張が多い日が続いているので、
自然と本を読む時間が確保できる訳で
まあ移動は大変だったりするのだが、
なかなか充実してると言えるかもしれませんね。

で、最近読んだのが魚住昭の『特捜検察の闇』。
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東京駅の中の本屋にも平積みされてあった『特捜検察の闇』は
小沢一郎問題が姦しい時節柄なかなかタイムリーな本ですね。
東京地検特捜部に目をつけられた二人の弁護士、田中森一と安田好弘が
どのように追い込まれていくか、その流れと闘いを追ったルポなのだが、
魚住節が序盤から全開で、読み出したら止まらないのだ。

田中森一は以前自伝を読んだのだけど、自己を正当化しすぎてて
読後感は必ずしも良くはなかったのだが、
魚住昭の表現はもっと彫りが深いので、色々な機微というか
人間の業なんかを考えさせられます。

で、もう一方の安田好弘の事件に関しては恥ずかしながら
この本で初めてきちんと読んだのだが、あまりに杜撰な捜査、
強引かつ恣意的な解釈、真実の追求からかけ離れている
その特捜(ひいては裁判所)の姿には正直驚きました。
それだけに、検察側の主張が弁護団によって木端微塵に砕かれる図には
なかなかカタルシスを感じるのですけどね。

安田弁護士の弁護団に参加を表明した弁護士が全国で1250人!、
逮捕・拘留に対して3000人!がデモを行ったという事実だけ見ても、
特捜の暴走振りが良く分かりますね。
ちなみに本は一審判決前に出ているので、その後の流れが描かれていない。
1審では無罪判決が出たのに、高裁では逆転しているらしく、
なんともやりきれない気持ちになるんだけど。

今回の小沢一郎の件でも様々な人が指摘しているのだが、
やはり批判されるべきなのは、検察の手続きの正当性なのだと思う。
適用範囲と適用基準が不明確にされたまま、
狙った獲物を自分に都合よい解釈で運用しているのが
昨今の特捜の姿なのだと思うのだ。

政治資金の疑惑はこれまで報告書の訂正で許されてきており、
そのこと自体、私は必ず改めるべき問題であると思うし、
改めようとする検察の姿勢自体を評価しない訳ではないが、
同時に、ではなぜ小沢一郎だけが狙い撃ちにされるのか、
なぜ自民党のお歴々や鳩山由紀夫はセーフなのか?
その説明が必要だと思うのだ。

迂回献金疑惑のⅠ原とかY謝野とかK村とか
相続税や贈与税の脱税が噂されるK泉とかO渕とか
怪しげな連中は、他にもいっぱいいるだろうに。
手続きの正当性、最低限の法的根拠を示したうえで
その辺全部まとめて一網打尽にしてくれるのだったら、
私も諸手を挙げて応援するんだけどねぇ。
まあ、今一番期待しているのは、石川議員の弁護士として
登場した安田好弘が因縁の特捜とどう戦うか!なんですけどね。
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by zhimuqing | 2010-02-10 23:54 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)
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