カンドンブレで蘇ってほしい件

ということで、先日M.A.さんという方から薦められた
ディアンジェロ2000年のVoodoo ツアーのブラジル公演の
ブートレグを購入したのだが、20年以上前に比べると、
ブート相場も随分相場が変わりましたね。
VHSからDVDにフォーマットが変わったのが一番大きいのかな。

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で、肝心の中身なのですが、ディアンジェロのこのツアー、
ここ10年で最も素晴らしいアルバムを出した後だけあって
期待通りの素晴らしいパフォーマンス。
映像は思っていたほど悪いというわけではないが、
テレビで放映されたVHS映像をダビングしたぐらい。
70年代のソウル・ファンクのオフィシャル映像に比べると
非常に鮮明だといえるのだけど、2000年の映像なので、
もう少し鮮明な映像が見たい気持ちは大いにあります。

ツアーメンバーのクレジットは出てこないのだけど、
ドラマーはクエストラブではないですよね。
(顔のアップが出てこないけど、顔つき・体つきがやっぱり違う)
キーボードはジェイムス・ポイザーのような気が、
ペットはロイ・ハーグローブのような気がしますが、いずれも自信なし。
コーラスに際立つ声がいますけど、これは間違いなくアンソニー・ハミルトン。
ピノ・パラディーノは流石のかっこよさで私はうっとり。
ギターのスパンキーは少し精彩にかけるかな。

ライブでは、アルバムにあった抑制美とか浮遊感にはあまり拘らず、
肉体性を前面に押し出し、ファンカティアーの正統性をアピール。
全体的な印象としては、好調時のプリンスをもう少しJBよりにした感じ。
演奏やディアンジェロの体の動き、ダンス等ももちろんだが、
なんといっても歌というか強靭な喉の全開具合が素晴らしく、
強力なコーラス陣と相まって、全盛期のPファンクばりの黒さが表出してます。
生で見てたら失禁してたかも。
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Voodooからの曲が多いですが、随所に挟まれるインタールードが
非常にかっこよくて、アルバム製作時からこのツアーまでの間の
リハーサル音源なんかがあったら、ものすごく聞いてみたいですね。
プリンスとかPファンクとかのステージを深いところまで研究しているのだろうけど、
アウトプットされた表現は研究の成果という感じではなく、
自然に肉体から染み出したものであると感じさせるところが
この男(達)の凄いところなのだ。
ものすごく贅沢を言わせてもらうと、Playa Playa とか Spanish Joint も
やってほしかったとか、ディアンジェロが弾くギターとかべースも
見てみたかったとか、そういう注文もありますが、やっぱりそれは贅沢だな。

しかし、これだけのステージを体現できるミュージシャンが
今どれだけいるかと思うと、非常に心もとない感じですね。
今世紀のソウルとかファンクはこの男によって導かれるはずだったのに。
先日読んだスライの自伝のようになってしまっては世界中が困るのだ。
ヴードゥーの秘法(このDVDに関してはカンドンブレか?)で
もう一度蘇って欲しいと心から願うのであります。
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by zhimuqing | 2010-01-28 22:48 | Funkentelechy | Comments(5)
Commented by M.A. at 2010-01-30 14:31 x
こんにちは。さっそく購入されたのですね!
最後のシンバル手打ち、バイオレンス通り越してホラーじゃないですか?!
そういえばD様が好んで来てるランニングをWIFE BEATERというそうですよ。

実はR.Saadiq関係をサーフィン(死語?)してて、zhimuqingさんのブログにたどり着いたのです。
Prince、Sly、D'Angelo、Saadiqとけっこうお好みが重なりますよ!
あとブートでお勧めはZapp BET Live(89)どすえ。
Commented by M.A. at 2010-01-30 14:34 x
あわわわ。。。
来てる→着てる
慣れない書き込みしたらこれや!
Commented by zhimuqing at 2010-01-31 01:10
>> M.A.さま

私をブート界の底なし沼に引きずりこもうとしているM.A.さん、
いらっしゃいまし。

早速極上のブツ、入手させていただきましたよ。
実に良いものを紹介頂き、ありがとうございます。

新宿のブート屋はそれにしても危険すぎます。
ディアンジェロだけに留めておこうという固い決意も
アル・グリーン見つけた数秒後に遇えなく陥落してしまいましたよ。
スライとかプリンスとかバドゥとかマックスウェルとか
もちろんJBとかアレサなどなど、落語の饅頭怖いではないですが、
危険度でいえば、お近くの歌舞伎町のぼったくりバーどころの
騒ぎではありませんね。

ちなみにザップに関しては、これはもう非常に大好物でございまして、
早くも私のツボを見透かされた感じで、なんとも恐ろしい道案内人といいますか、
私のサイフ・ビーターといいますか、悩ましい今日この頃なのであります。


Commented by ろんまく at 2010-02-05 18:34 x
サイフ・ビーター!!!

今度僕も新宿の激ヤバブートレグツアーに連れってください。
夜のスラム街を散策するくらいの警戒心で臨みますので。
Commented by zhimuqing at 2010-02-06 12:28
>> ロンマクさま

東北の件はとりあえず無くなったようなので、
いつでもサイフのダイエット・ツアー、いつでもご案内できますよ。
早めの上京、お待ちしております。
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