あんた、ファンキーかい?

ということで、岩手に出張に来ているわけですが、
地方ローカル線は電車の本数がものすごく少ない。
下手すると2時間に1本しかないので、
乗り遅れたり、乗り過ごすと大変なのです。

電車に乗っていると、吉里吉里という駅があって、ちょっと感激。
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なんとあの『吉里吉里』に来る日があろうとは!
電車に吉里吉里人が乗ってきて、独立宣言するかと
ドキドキしていたが、そういうこともなく平和な空気満載でした。
初代大統領のカツゾー小笠原のお墓は建てられたのでしょうか?
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まごうことなき井上ひさしの最高傑作!
20代で一番影響を受けたのはこの本とマザーシップコネクションだな。


さて、昨年出版されたスライ・ストーンの伝記本を読みましたよ。
『スライ&ザ・ファミリー・ストーンの伝説 人生はサーカス』
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はしがきはスライ自身が書いていたり、スライへの取材も含まれていたり、と
現時点でのスライ本の決定打、スライが好きな人は読んでいても損はないでしょう。
若き日のシルヴェスター・ステュワートの躍動感あふれる姿、
バンド結成前後のワクワクする感じ、暴動前後から始まる崩壊、
20年以上に亘る潜伏期間、そして近年の復活。
話が面白くなるのは分かっていたけど、やっぱり面白い。

デビュー前に音楽理論をきちんと勉強していたことや
恩人に対して感謝の気持ちを忘れなかったこと等、
一般的なスライのイメージとはかけ離れた面は今回本を始めて知りましたね。
そんななかで随所に散りばめられたスライの金言?にはぐっと来ます。

「子供の手の届くところに毒を置かないように、あと君の彼女の手元にも」
「だらしなくタイトに、ぐじゃぐじゃでクリーンに叩け」(新しいドラマーに)
「そのヴードゥー教みたいな音楽をやめろ」(マイルスが弾くオルガンに向かって)

ファミリー・ストーンのメンバーとの愛憎劇も面白い。
特にラリー・グラハムとの確執の話はもうちょっと読みたかった。
(グラハムへ直接取材できていないところがこの本の最大の弱点か?)
マイルス・デイヴィスの不良オヤジぶりも予想通りで
近くにいたら大変迷惑極まりないだろうが、読む分にはかっこいい。
ジミヘンとかマイルスとのスタジオセッションのテープ、
どこかに存在しないのかなぁ?

前半の希望に満ちた時代が輝かしいだけに、
周りの業界人とドラッグに食いものにされていく様子は
確かに読んでいて辛いものがある。
スタジオワークの話を読むと、単にアイデアや閃きだけで
勝負していた人でなかったことが良く分かるので、
もう少しその才能を十分に発揮してほしかったと心から思うのです。
(この辺、今のディアンジェロと重なったりするんですよね。)

とまあ、そういうわけで本は楽しんだのだが、
向こうでは関係者のインタビューをまとめて作った番組もあるそうだし、
『暴動』の製作秘話をまとめた本もあるらしく、
この辺は興味が尽きないところですね。
あと、スタジオでいろいろセッションしていたらしいので、
その辺をマイルスのボックスのように誰か取りまとめて発売してくれないかな?
少なくとも買いたい人、結構いると思うんだけどね。

ということで、この本を読んで盛り上がっている私は
出張から家に帰り次第、初期と後期?のスライを
もう一度じっくり聞きなおしてみようと心に固い決意を秘めているのでありました。
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by zhimuqing | 2010-01-27 18:26 | Funkentelechy | Comments(0)
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