ナイロビの蜂に刺される。

先日DVDを購入した『ナイロビの蜂』、早速見ました。
とはいっても、世の中に遅れること3年半ですけど。
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シティ・オブ・ゴッドのフェルナンド・メイレイスが監督、
原作はジョン・ル・カレと来ると、どう転んでも面白くなりそうな題材。
物凄く期待して見たのだが、そのハードルに負けませんでしたよ。
非常に満足しました!

アマゾンの解説から以下抜粋。
情熱的な妻テッサと外交官の夫ジャスティンの駐在先ナイロビで暮らしていた。
しかしある日突然、ジャスティンの元にテッサの死の知らせが届く。
警察は単なる殺人事件と処理するが、疑念に駆られたジャスティンは
妻の死の真相を調べ始め、アフリカで横行する薬物の人体実験、
官僚と大手製薬会社の癒着を知る。
テッサの思いを引継ぐジャスティン。やがて彼がたどり着いたのは
多国籍企業による世界的陰謀だった!
妻への愛と自らの信念を守るため、
ジャスティンの命を賭けた孤独な戦いが始まった!


という感じの内容。

妻テッサの死の真相にジャスティンが少しずつ迫っていくのだが、
巧みに時間軸を前後させながら、進められていくドラマは
特に意表を突く展開なんかはないのだが、
それでいて、とても緊張感があって、スリリング。
この辺はメイレイス監督の手腕が光るところですね。
(あと、ケニアの子供たちの笑顔が素晴らしい。これもメイレイスの得意技)

次第に明らかになる妻の愛情、それに応えようとする夫、ということで
これは類まれなラブストーリーであり、勿論そこも素晴らしいが、
劇中で強く印象に残るのが、途上国を食い物にする先進国の横暴ぶり。
原作者のル・カレは現地での調査に基づく背景を描いたらしく、
全くありえない話でないどころか、実際に似たような話は起きているらしい。
20年ぐらい前、放射能に汚染された粉ミルクをアフリカにこっそり売っていた
ヨーロッパの某大国の話を久しぶりに思い出しましたよ。
あと、先進国の外交官の現地での横暴な振る舞い、とか、
企業との癒着ぶりとか、見事な役人ぶりとか、
そういう方面で見ても面白い映画です。

でもまあ、一番の見どころは主人公ジャスティンの成長ぶりですかね。
庭いじりにしか興味がなかった男が、妻の姿を追ううちに
心が世界に広げられていく姿にグッとくる。
テッサを病院から家に連れて帰るシーンと
国連の難民援助のシーンでのジャスティンの振る舞いの対比等で、
その成長ぶりは強く印象付けられる。

それだけに、最後の終わり方には少し納得できない部分もあるのだが、
それが逆にリアリティーを増しているのかもしれない。
でも、やっぱり・・・という気持ちもあるのであります。

子供が大きくなったら、見せてあげたい、と思うくらい
非常によくできた映画、DVDを購入して良かった。
ということで、ジョン・ル・カレの著作関係、大いに気になってきますね。
早速、原作の文庫本を買いに行くことにしよう。
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by zhimuqing | 2009-12-22 23:47 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)
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