サルガド写真展は13日まで

さて、本日は出張で上京しているロンマクさんと
恵比寿の東京都写真美術館に行きましたよ。
セバスチャン・サルガドの写真展が開催されているのです。
「生きとし生けるものの未来へ」
e0147206_2154726.jpg

今回の写真展で初めて見たセバスチャン・サルガド、
私は板垣真理子さんの日記で初めて存在を知ったのだが、
本当に心を揺さぶられました。
e0147206_2151633.jpg
1枚目の写真からただならぬ力を感じていたのだが、
8枚目の写真の前で自然に足が止まる。
祖国に帰る前に、二度と難民生活に戻らない、と
住んでいた家を焼き払うモザンビーク難民家族の写真。
ここで一気にサルガドの世界に引きこまれ、
あとはただもう心を鷲掴みにされました。

まさに「見捨てられた大陸と呼ばれるアフリカの現状に迫る」写真。
e0147206_2171928.jpg
難民にならざるを得なかった人々の姿をとらえた写真が多いのだが、
サルガドは美的センスに溢れていて
写真の構図が極めて芸術性に富んでいるだけに、
人々のおかれた厳しい状況がよりストレートに飛び込んでくる。
レンズの視点に計算とか演出といった夾雑物が含まれておらず、
そこにあるのは、悲しみや共感、そして静かな怒り。
e0147206_2161510.jpg
私は普段から子供たちと接し、肌で感じているので、
この写真展の子供たちのやせ細った姿を
自分の感覚として感じることができ、
これはちょっと居たたまれなくなりました。
この状況が基本的には人災だと考えると、
色々な感情が押し寄せてくる。

中盤と最後に自然や女性の美しい姿を配置して、
その前後に厳しいアフリカの状況を置いているこの構成は
サルガドからのストレートなメッセージですね。
あなたの想いはまっすぐに私に届きました。
実にすばらしい写真展だったと思います。

それにしても、たくさんの人が見に来ていていることにも驚いた。
もしかしたら、物凄く有名なのかもしれないが、
それでも、こんなにたくさんの人が見に来ているという事実は
まだまだ日本も捨てたものではないな、と感じたりもしました。
個人的な反省点もあります。
私が時代背景をそんなに把握できていないこと。
勉強して見に行けば、もっと心に迫るものがあったのでは。

e0147206_2163815.jpg
セバスチャン・サルガド
1944年ブラジル生まれ、カエターノとかジルベルト・ジルの同世代ですね。
軍事政権に嫌気がさしてフランスへ脱出した、という経歴もだぶる感じ。
この時代に育ったブラジルのアーティストは凄みがありますね。
こういう人こそ、ジャーナリストと呼ぶべきだ。
写真展は13日までなのですが、行ける人はぜひ行ってください。
[PR]
by zhimuqing | 2009-12-10 23:58 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)
<< 俺にも一口かませろ! いよいよ降板になった件、うれし... >>