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自分のオルシャが猛烈に知りたくなった件

青山に商談に行ったついでに、ブラジル大使館に行ってきましたよ。お目当ては、板垣真理子さんの写真展、バイーア・踊る神々のカーニバル!

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これまでミュージック・マガジンで何度も写真を見ていたので、板垣真理子という名前はインプットされていたのですが、結構色々なイベントをやっているのですね。最近はほとんど利用しなくなったミクシィですけど、情報収集の面ではやっぱり役に立つのであります。それにしても東京は本当に色々なイベントがありますね。

板垣さんの新刊「ブラジル紀行 バイーア・踊る神々のカーニバル」に合わせた写真展なので、バイーアのカーニバルや祭りの写真を30枚弱。当然のようにカンドンブレとかそういうアフロ色の濃厚な世界なわけで、これはもう私、ではなかった我々の好奇心ど真ん中を激しく刺激するわけです。私達のバンドはマクンヴァ・アーケストラと名乗っているぐらいですからね。(もっともほとんど活動は出来ていないわけですが)

写真はどれも素晴らしく、私のストライクゾーンど真ん中。あまりに鮮やかな色使いが目に眩しい。大判でプリントしているので、迫力も十分です。カルリーニョス・ブラウンの写真も大変かっこよかったが、個人的に気に入ったのは、サトウキビを持ったオジサンの写真とか、カーニバルに参加する女性の手のアップの写真でした。(手の写真は人気が高いが、太鼓腹のオジサンの写真はそうでもないとのこと。)

一緒に展示してあったヨルバ(バイーアのルーツですね)の写真がまた凄い。特に、ヨルバの祭儀場の守り手の写真は物凄い迫力だ。会場にいた板垣さんにそのことを伝えると、「何か他の力に撮らせてもらったような写真」と言っていましたが、それもなんだか大いに納得できてしまうのでありました。このヨルバの写真はモノクロだが、カラーでも見てみたいものだ。

もちろん板垣さんとは初対面だったわけですが、なかなか興味深い話が聴けて良かった。ということで、諸事情で詳しくは書けないのですが、怪しげな動きと共に、しっかり本にはサインをして頂きました。

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ですが、なにせ怪しげな?状況下??だったので、板垣さんは自分のサインを間違えるという愉快な一幕も。おかげでレアものをゲットしましたよ。

で、この本が凄い!びっくりしました。あまりに面白くて、全319ページ、一気に読みましたよ。

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ヨルバの神とかカンドンブレとかプロコ・アフロとか一度じっくり読んでみたかった話がぎっしりとテンコ盛り。展示してあった写真も全部収められているし、その写真について聞きたかったことも全部書いてある。もちろん板垣さん自身の力量も並外れていることもそうですが、ナイジェリアというかヨルバ目線でブラジルに渡ることができたことも、この本の中身を深くしている大きな要素だと思います。次はキューバのサンテリアを掘り下げて欲しいものだ。

それにしても、今年は写真家が書く本が大当たりだ。石田昌隆の「オルタナティブ・ミュージック」に引き続き、10年に1冊というレベルの本が既に2冊。やっぱり現場を肌で感じている人が一番強いということなのでしょう。

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それにしても、ブラジル大使館のHPにある地図、決定的に間違えている部分があって、結構迷いましたよ。それでもきちんと到着できたのは、やはりオルシャのお陰なのか?あと今回大使館で小耳に挟んだのだが、ブラジル映画祭があるらしい。マリーザ・モンチ出演のサンバの映画とかカルトーラの映画とか面白そうなのが山積みなのだけど、一体見に行けるのでしょうか?

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by zhimuqing | 2009-10-01 21:50 | Chega de Saudade | Comments(2)
Commented by ぷりーちゃー at 2009-10-01 22:26 x
まくんばアーケストラと名乗るからには、
まくんば、ぶーどぅー、かんどんぶれ、さんでりあ・・をきちんと理解してないとまずいすね。本買います。
Commented by zhimuqing at 2009-10-04 18:20
>> プリマク様

無事本は買えたのでしょうか?
現在ヨメさんにブラジル行きたいアピール実施中です。
行ってくれば?と言っているのですが、
一体本心はどうなんでしょ?
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