至福の3時間!

この夏最後の週末な訳ですが、いかがお過ごしですか?
私はと言いますと、子ども二人を両親に預け、
ヨメサンと一緒に映画「セントアンナの奇跡」を見に行きましたよ。
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日比谷シャンテで映画を観るのは随分久しぶりですね。
記憶が正しければ、1990年3月以来かな?
見に行ったのはスパイク・リーの「Do The Right Thing」だったので
19年と半年ぶりに同じ監督の作品を同じ映画館に見に行ったという、
なかなか面白い(かな?)シチュエーションでした。

映画の感想は?と言いますと、良い映画だとは思いますが、
なかなか重いというか考えさせられるものでした。
「奇跡」部分は確かにグッと来るのですが、
世の中はそう簡単に二元化とか単純化はできない、ということが
丁寧に描写されているところこそが見所なのだと思います。

で、映画を観終わった後は、単独で渋谷のUPLINKへ移動。
本当に楽しみにしていた石田昌隆「オルタナティブ・ミュージック」出版記念イベントに!
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張り切った私は何と整理番号1番で会場入り!

いやぁ、これが素晴らしかった。
予定を大幅に超えた(らしい)至福の3時間!

大きなサイズで見るミュージシャンの写真も期待以上に素晴らしいが、
やはり石田昌隆の話が面白い。
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それにしても、石田さん、写真や文章から受けるタフな印象とは
まったく異なるやさしい表情や口調、物腰に少し驚きましたが、
その物腰の裏にタフな芯というか核のようなものがあるように感じました。
良く考えてみれば、「タフ = イカツイ」 ではないですもんね。
番長と言われた野球選手や最近捕まった自称ロック歌手を挙げるまでもなく、
自分の周りを見てみても、威張って粗暴に振る舞う人は結構小心者が多いのだ。

ということで、「ブログにコメントしてくださってありがとうございます」と挨拶したところ、
「(私を見て)たぶん、そうだろうな、と思っていたのですよ」と言われてしまい、
嬉しくて舞い上がった私は「エヘエヘエヘ」と全く怪しげな状態に。

さて、そんなことはさておき、石田さんの話で特に印象に残ったのは
『60年代の音楽の方が90年代以降よりも細分化されていた』という話や
『現場で聴くと、音楽の聞こえ方が違ってくる』という話ですね。
評論家目線に立ってしまうと、抜け落ちてしまいがちな視点ですね。

好き嫌いではなく、評価が正当か不当か、という話も説得力がありました。
ギル・スコット・ヘロンのところでのコメントでしたが、
私は即座にローランド・カークを思い起こしたわけですが。

120枚の写真を全部見せてもらい、3時間みっちりお話を聞いた訳で、
非常に満足しているわけですが、それでもまだまだ聞き足りない。
私は欲張りなのだ。

会場で直接お願いした「一晩フェラ・クティを語り明かす」なんてのもいいですが、
「これまで撮りためたライブ写真を一斉大公開」なんかも魅力的だな。

私が特に期待したいのは、海外の現場で撮った市井の人々や街の写真。
今回の本を読んでいても、南アやハイチやナイジェリアやブリストル等の
現場に行った話が圧倒的に面白いので、まだまだ凄い写真や話が
引出しにしまわれているのは間違いないでしょう。
ということで、またイベントをよろしくお願いいたします。

イベント終了後、しっかり石田さんにサインをしてもらった後、
10時過ぎていたので、渋谷の街中でラーメンを食べていたのですが、
当然余韻に浸っている私は、「オルタナ・・・」を読んでいたところ、
隣でラーメン食べていた女性に声をかけられてビックリしました。

なんでもイベントで私の後ろに座っていたらしいのですが、
最近はウルグアイのピアニストのライブを見に行ったりしている、
なかなかのツワモノでしたよ。
ミュージック・マガジンのバックナンバーを漁って研究しているようで、
90年代のMMは熱かった、とか、最近のMMは熱が無い、とか
あたかも古い友人と話をしているような感じでした。
負けてはならじと、とりあえずローランド・カークを激しくプッシュしときました。
人生一期一会なので、たぶんもう会うことはないでしょうが、
もし私を見かけたら、感想を聞かせてくださいな。
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それにしても、今年№1は絶対に間違いなしだ。
持っていない人は今すぐ本屋・レコード屋へ行きましょう!
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by zhimuqing | 2009-08-29 23:36 | Funkentelechy | Comments(0)
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