マコンドの海に帰ったのだな

人間の持つ言葉と想像力の素晴らしさと力強さと美しさと哀しさ。

その素晴らしい世界を私ごときが表現できるようなものではないが、
同時代で触れることが出来たのは本当に幸運でした。
マコンド沖のキラキラ光る海の底で会えるかもね。
真に偉大な小説家。
ありがとうございました。
6 March 1927 – 17 April 2014
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# by zhimuqing | 2014-04-18 15:25 | La Sombra Del Viento | Trackback | Comments(0)

22年も経っているのに驚くばかり

中古盤でショマリ唯一(多分)のアルバム、≪Every Day Has A Sun≫を入手。
1992年に発売されたニュー・ジャック・スウィングの名盤として有名な1枚ですね。
10年前ぐらいには随分プレミアが付いていたと思うのだけど、
最近は値段が随分こなれてきているのか、3桁で購入。
92年といえば、まさにNJS大流行の最後のコーナーを回るか?という時期だけに、
なかなか勢いがあって、よろしい。
今となってはグループ名の由来も良く分からないけど、
ラサーンとナームディーのラングリー兄弟とT-Roy・フロストの3人組。
ラサーンとナームディーが本名かどうかは分かりませんが、
もし本名だとしたら、名付け親はかなりハイセンスですねえ。
パタースンさんと同じように、どちらかの親がカークのファンだったんでしょうか?
ラサーン君がどの人か非常に気になる。
味わい深さではセンターの人だが、果たして?

割と伸びるテナーのリードがNJSらしくグリグリ節を回し、
がっちりと横に伸びるコーラスがそれを支えるのだけど、
この時期のR&Bにしては、割と落ち着いた音作りなので、
20年以上経った今でも、割とすんなり聴けますね。

全部で15曲あるが、ほとんどの曲でショマリの3人が曲作りや製作に携わっており、
楽器もこなしたトラックも多く、なかなか多芸多才な人達だったと思われるだけに
この1枚で消えてしまったのがなんとも残念。
デビューの時期がもう少し早ければ、あるいは少し遅ければ、
その後の展開が変わったのかもしれないですね。
それにしても時代を感じさせるな。
やはり左のラサーン氏(仮)が気になってしようがない。

同じ時期にグレン・ジョーンズの名盤≪Here I Go Again≫をプロデュースしていた
バーナード・ベルが3曲関係しているが、ここでもなかなか良い仕事振り。
ベル繋がりで1曲でグレン・ジョーンズがゲストで参加しているが、
さすがにグレン・ジョーンズが相手だと、勢い溢れるショマリといえど分が悪い。
ゲストに完全に食われてしまった、と見るのか、
それともあのグレン・ジョーンズ相手に頑張っているとみるのか、
意見が分かれそうですが、個人的には残念ながら後者かな。

しかし、このアルバムの価値を上げているのは、
ラファエル・ウィギンスのプロデュースの2曲ですね。
まだラファエル・サディークと名乗る前、それどころか、
大名盤≪Sons Of Soul≫で世界にその名前を轟かせる前の仕事。
多分、この頃のことだと思いますね。(左端)
これまた味わい深い!というか、今の方がずっとイケている!

その後仲たがいしたのか、一緒に名前が連なるクレジットを見ることが
めっきり無くなってしまうトニーズのティモシー(この人のセンスも実は買っている)、
そして現在までに至る長い付き合いになるジュブ・スミスとの共同作業だが、
生楽器の音を活かした、それでいてエッジも十分に効いているという、
当時のシーンではかなり珍しい感触。
それこそ≪Revival≫と≪Sons Of Soul≫の間にしっくり収まる音作りです。
名曲"Pillow"冒頭でのあの印象的なギターのリックもしっかり入っています。

この後の活動が良くわからないのだけど、ネットで調べると
ミーシャのリミックスにも関係していた模様ですが、
さすがにそのあたりには興味がないので、パスするとして
今はどこで何をやっているのかな?うーむ。

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# by zhimuqing | 2014-04-17 22:28 | Funkentelechy | Trackback | Comments(0)

いーぐるでウルマー

ローランド・カークの生前に出た公式リーダー・アルバムが
ようやくあと1枚に迫ったので、ここで一回聴きなおして
自分なりに総括しようと考えているわけです。
まずはマーキュリー時代から、と思ったのですが、
はっきり言ってカークは素晴らしすぎて、なかなか選べない。
まあ簡単に言うと、まだ聞き込み不足ですな。
顔を洗って出直すこととしましょう。

ということで、本物の講義でも聞いてみるか?とのことで、
土曜日に四谷のジャズ喫茶いーぐるに行って来ましたよ。
お題は『美は乱調にあり。ジェイムズ・ブラッド・ウルマーをめぐる冒険』、
講師は佐藤英輔。
私の中では、岩間慎一なんかと並ぶ、信頼できるライター。
こういう著名なライターのお話を目の当たりにできるが、
関東在住の良い所ですね。
とはいえ、まだ丸屋Q師と遭遇出来ていないのだけど。
ちなみに人生で2回目のジャズ喫茶なのだ。

ウルマーというか、オーネット・コールマン系は
これまでほとんど接点がなかった私なので、聴いた事があるのも
『ARE YOU GLAD TO BE IN AMERICA』1枚だけ。
当日かけられたのは全部で25曲ですが、聴いた事があったのは
マイルスとデファンクと前述のウルマーのアルバムに入っていた3曲のみ。
こういう風に固め打ちで聴く事が出来るのは貴重な体験ですね。
佐藤英輔さんのギターとかオルガンというのは、
ブラックミュージックのチンコのようなもんだから、
ジャズが洗練されていく中で、モロ出しにしなくなってきたのでは?とか
その辺の解釈はなかなか面白かったですが、それよりなにより
ウルマーのギターの捻じれた響きが新鮮でした。
バラバラ、パリパリ、メリメリと断片化されてはいるが、
それでいて物凄くブルージーに聞こえるところが面白く、
25曲目にかけられたアイク・ターナーのギターと確かに通じていて、
そういう選曲の妙にも唸りました。
あと、昔ミュージック・マガジンなんかでフニャフニャになってしまったと
悪く書かれていた時期のウルマーも別に悪くないな、とか。
この顔でギター弾かれて悪いはずがない!

個人的な感想としては、アミン・アリよりもメルヴィン・ギブスのほうが、
ギブスよりもジャラマディーン・タクマのベースのほうが好みだとか、
昔は全く受け付けなかったこの手の音楽のパンキッシュなドラムは
これはこれでファンキーでもあるな、とか、
コクが無いファンクロックと佐藤さんが言っていたマイケル・グレゴリーの曲は
それはそれでエレクトロなヒップホップ、というよりバンバータに
通じるものがあるなとか、
そういう意味ではヴァ―ノン・リードのリヴィング・カラーに
シュガーヒルのハウスバンド出身のダグ・ウィンブッシュが加入したというのも
妙な繋がりだなとか、そういう事をつらつら考えたのでありますね。
ヴァーノン・リードはもっとガツガツした曲で聞きたかったかも。

有名になる前の77年のウルマーのソウルフルなジャズとか
73年のアーチー・シェプのゴスペル丸出し曲なんかは
個人的にも入手しておきたい感じですかね。
なかなか手を出す余裕(時間的にも金銭的にも)はありませんけどね。

今回は時間的に80年代までにとどまった選曲だと言う事で、
90年代以降の続きがあるなら、やっぱり聴きに行ってみたいですね。
いい音をでかいスピーカーで聴くと、やはりそれだけでも楽しいものです。
90年代以降だったら、やっぱりフュンジンスキーとかブランドン・ロスなんかは
確実にかかるのだろうけど、マーヴィン・スーウェルも入れといて欲しいっすね。

2014年4月12日@いーぐる 選曲 佐藤英輔
1. JAMES BLOOD ULMER / MOONS SHINE
2. JAMES BLOOD ULMER / REVEALING
3. JAMES BLOOD ULMER / TIMELESS
4. ORNETTE COLEMAN/SLEEP TALK
5. JAMES BLOOD ULMER
/JAZZ IS THE TEACHER (FUNK IS THE PREACHER )
6. JAYNE CORTEZ & THE FIREISPITTEES /U.S.
7. SONNY SHARROCK/PEANUT
8. WAYNE SHORTER/SUPER NOVA
9. MILES DAVIS/CALYPSO FRELIMO
10. GET UP WITH IT (COLUMBIA,1974)
11. HOWLIN’ WOLF / SPOONFUL
12. ARCHIE SHEPP / REST ENOUGH
13. DEFUNKT SPECIAL EDITION / FIRE
14. JAMES BLOOD ULMER / BLACK ROCK
15. JULIUS HEMPHILL / PENSIVE
16. JAMES BLOOD ULMER/ PART TIME
17. GRANT CALVIN WESTON /PLANETERIAN CITIZEN
18. ORIGINAL PHALANX / A SMAIL
19. ARTHUR BLYTHE/BUSH BABY
20. OLIVER LAKE/COMOUS
21. MICHAEL GREGORY (JACKSON)/ NO ORDINARY ROMANCE
22. MG / FUNKY STUFF
23. RONALD SHANNON JACKSON AND THE DECODING SOCIETY
/ SMALL WORLD
24. JAMES BLOOD ULMER/ I CAN’T TAKE ANYMORE
25. IKE & TINA TURNER/GRUMBLING


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# by zhimuqing | 2014-04-15 00:55 | Blues 4 Terapin | Trackback | Comments(0)

7NEN

アウトキャスト、7年ぶり(ですよね)の登場!
流石に名曲揃い!
それぞれでのソロも凄いが、やっぱり二人揃うとモノが違う。
ファンク界の嫡子だな、やっぱり。
ゲストは控えめなのも良いが、その限られたゲストがモネイちゃんなのも良い。
三人目のメンバーのようなもののスリーピー・ブラウンは
もっとスリムなイメージだったのだけど、意外に巨漢だったので、驚いたが。



モネイちゃんの登場は37分ごろ。
アンドレとの絡みが見たかったけど、共演は無し。
そこが少しだけ残念です、はい。

ちなみに二人のフロウだけでなく、演奏も凄いので、音源が欲しいな。
どこかに転がっていないのかな?
(ちなみにコーラスのお姐さん、向かって右がイイです、はい)
それよりも20周年!なんだし、早く新作出して下さいな。
というか、フジロックに来るんだよね。
うーむ。

セットリストはokayplayerからいただきました。

B.O.B.
Gasoline Dreams
ATLiens
Skew It on the Bar-B
Rosa Parks
Da Art of Storytellin’, Part 1
Aquemini
SpottieOttieDopaliscious (with Sleepy Brown)
Bowtie (with Sleepy Brown)
Shutterbugg
Ghetto Musick
Tightrope (with Janelle Monáe)
Kryptonite (I’m on It)
Vibrate
She Lives in My Lap
Prototype
Behold a Lady
Roses
Same Damn Time (with Future)
Ain’t No Way Around It (with Future)
Benz Friends (Whatchutola) (with Future)
Hootie Hoo
Elevators (Me & You)
Ms. Jackson
So Fresh, So Clean (with Sleepy Brown)
The Way You Move (with Sleepy Brown)
Hey Ya!
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# by zhimuqing | 2014-04-13 22:30 | Funkentelechy | Trackback | Comments(0)

『悪意がない』

c ナンシー関
データを改ざんして自分の都合の良いように加工しないように、とか
実験のデータはきちんとノートにまとめておきなさい、とか、
そのようなことを私は大学や院に在籍している時に
指導する立場の人から一度も言われたことはない。
決して優秀な学生でなかった私でも、ね。
だって、わざわざ教えることまでも無い。
当たり前のことだから。

はっきり言って、「悪意」の問題ではない。
データの改竄、画像データの捏造、サンプルのすり替え、
この行為には仮に悪意が無かったとしたら、
それはそれで科学者のあるべき姿として一丁目一番地から180度間違えている訳で、
それは未熟とかそういう問題ですらない。

いみじくもネイチャーが初めに論文を却下した時のコメントでも
まだ不足しているとしかいいようがない。
「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄している」
過去何百年の生物細胞学どころでなく、過去の科学の歴史を否定するレベルだからね。

共同執筆者や理研、加えて早大の論文のチェックが甘かったのは
間違いないのだろうけど、論文というものは悪意の有無は別としても、
データや写真の捏造、サンプルのすり替えはあり得ないという前提に
立っているのが当たり前。
第一義に責を負うべきは小保方氏でしょう。
トカゲのしっぽ切りにさせないために理研等を追及することも大事だが、
論点を混同させるべきではない。

あと、200回の成功のお話には心底驚いたが、
久しぶりに故ナンシー関の言葉を思い出しましたよ。
少しずれてはいるのですけどね。

ここでは言えない面白い話があるのですけどね、と言う人は
本当に面白い話を持っていないと思う。
本当は走るのが早いと言っている人と同じように。


手元に本がないので、引用元が書けないのが、我ながら情けないところだ。
決して悪意があるわけではないのだが。

それにしても、話は変わるが、ナンシー関。
パクろうとしている人は山ほど出ているが、
ナンシー山脈の麓にすら立てていない。
本当にナンシー関の不在が惜しまれる昨今だ。
斎藤美奈子に頑張ってもらうしかないな。
私のお気に入りを引用しておきましょう。引用元もきちんと明記して。

【本音のコラム】 「壊れたトイレ」 斎藤美奈子 (東京新聞2013.8.13)

先日,水洗トイレにトイレットペーパーの芯を流すという失態をやらかした。
あっと思ったときは後の祭り。二十分ほど格闘するも,異物がつかえて水が流れない。

次の手を思案しつつ思い出したのが「原発はトイレのないマンション」という言葉である。
使用済み核燃料の最終処分場も決まらないまま稼働する原発を皮肉った表現だけれど
「トイレがない」は実感に欠ける。
怖いのは壊れたトイレだ。

レベル3(重大な異常事象)の認定が検討中の今の福島第一原発は
壊れたトイレに近い。
汚水が便器からあふれ出し,バケツを集めて次々ためるもバケツも破損。
汚水は床にたまり,トイレの外に侵出し,このままだと家中の床はおろか
玄関から外に出て隣家にも影響しかねぬ状況だ。

それなのに,この家の主は「うちで五輪を開こうぜ」などとはしゃいでいる。
私には壊れたトイレを放置して,友人をパーティに招こうとしているように見える。
まともな友人なら「順番が違う」と思うだろう。

汚染水漏れは「五輪に直接関係しない」と語った猪瀬直樹東京都知事。
同じく「影響はない」と述べた菅義偉官房長官。このセンスが事態を悪化させる。
私は五輪を歓迎しない。
「お手上げなんだ。助けてほしい」と首相は他国に頭を下げるべきなのだ。
官邸のトイレにトイペの芯を流しに行きたい。



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# by zhimuqing | 2014-04-10 01:08 | Make Me Wanna Holler | Trackback | Comments(0)

ミラーマンではない。

お客さんとの商談で預かった検査用のグッズ。
アクリル製伸縮鏡というもの。
工場の設備なんかで死角となる箇所の状態をチェックする時に大変便利なものですね。
洗浄不備になっている場所とかメンテ状態の確認とか。
自在に伸縮しますから。
これは大変便利なものですね。ありがたくお借りしておきます。
ただ問題はね、これを持って満員電車に乗ったり、エレベーターの下の方にいる時に
職務質問されるとね、特に私のような風貌の人間が持っていると、
ミラーマンと勘違いされてしまう恐れがあるところですかね。
ということで、近々私が誤認逮捕されても、そういう複雑な事情を抱えている訳で
論文をコピペして悪意が無かったと言い張るお花畑とは全く違いますので、
皆さん早とちりしないように、よろしくお願いしますよ。

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# by zhimuqing | 2014-04-09 06:46 | BOP GUN | Trackback | Comments(0)

遠い浮世の名残り

仕事がクソ忙しい中、増税前にあわてて購入したカズオ・イシグロの古本を
通勤時を中心に読みふけっている訳ですが、
なにせ真剣に読みふけるので、電車を乗り過ごしそうになるわ、
ホームでも読みたくなるわで、まったく困ったものですな。
ホームで歩きながら、スマホを見ないでくださいとは、
最近よく駅なんかでの張り紙を見るのですけどね。
私も気をつけます。
ということで、初期の3作を一気に読んだのですね。
デビュー作『遠い山なみの光』、2作目『浮世の画家』、3作目『日の名残り』。
それぞれ、王立文学協会賞、ウィットブレッド賞、ブッカー賞を受賞。
正直、賞を取ったかどうか?はどうでもいいのですが、
評価されるべきものがきちんと評価されているというのはやっぱり嬉しいし、
実際、それぞれが傑作、名作と言えるものだと、私ごときでもよく分かりますね。
『遠い』と『浮世の』が戦後の日本を、『名残り』が戦後のイギリスを
それぞれ題材にしたものですが、過去とあまりにも変わってしまった現状に
戸惑う人々の心情を回想を交えながら、巧みに描いていくというもの。
ほぼ3部作といってもいいのかな。

とはいえ、焦点の合わせ方が当然のことながら微妙に異なっていて、
読了後に残る後味には実は結構違っていたりするのですけどね。
どことなくほろ苦い余韻が残るのはどれも同じだけど、その苦味の質には差が。
『遠い山なみの光』では、読者の想像を裏切る結末があり、
回想の差し込み方だけでなく、話の輪郭のぼかし具合が実に凝っていて、
読み終えたときに苦みがジワジワとしみこんでくる感じ。

それに比べて、『浮世の画家』のほうはやや展開が分かりやすいのだけど、
それはそれで今のご時世と比べて、リアルに浮かび上がる怖さがあり、
その辺は作者の意図とは離れているかもしれないが、
気が付くと、主人公を取り巻く環境に引き込まれている自分がいるのですね。
やや語り口にユーモアが感じられてくる感じも。

ブッカー賞を受賞した『日の名残り』はイギリスの執事を語り手に
語り口といい、ユーモラスな描写を控えめに展開する点といい、
カズオ・イシグロならではの時間軸の使い方といい、
ほろ苦い結末といい、抜群の筆の冴えを感じさせ、
もう一つ、レベルが違う領域に入ったように思えますね。
ほぼ完ぺきな作品なんだけど、この後にもっと凄い本を出していく訳で、
リアルタイムでこの人を読んでいた人は、本当にどういう思いで
この作家の将来を予想していたのでしょうね。(羨ましい限りだ)

ということで、あと今手元にあるのは、短編集の「夜想曲集」なのだが、
必殺の長編「充たされざる者」をどこかで入手して先に読むべきか、
それとも手元にある本を先に片付けるべきか、大変迷うのですが、
それもまた幸せなことであるなと思うのでありますね。
それにしても、大量に背中に背負っている仕事の行方は
一体どうなるのでありましょうか?
私の「品格」について、執事のミスター・スティーブンスに諭されそうですな。

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# by zhimuqing | 2014-04-07 00:28 | La Sombra Del Viento | Trackback | Comments(0)

もてなしの心で人情の桜吹雪だ!

Jr. Walker & The All Stars ≪A Gassssssssss≫
少し前に下北沢の名店、フラッシュ・ディスク・ランチで購入した
3枚2000円のLPのうちの1枚。
ちなみに同時に購入したのが、ティンバランド関係の名盤Playaと
ザ・タイムのセカンド(最高傑作)なのですが、この変な取り合わせに
椿さんから、守備範囲広いですね、と言われ、なんだかいい気分でした。
ちなみにそのとき探しに行ったのは、実はレイ・チャールズのアルバムなんですが、
そのアルバム、椿さんいわく、店頭でかけ続けていると、
最近結構人気が出てきた、とのことで、まあ気長に探すことにしましょう。
下北沢がもっと近くにあればいいのに!
いや、逆だ、適度な距離で助かっていると言うべきか?

で、ジュニア・ウォーカーですが、≪Shotgun≫以外のモータウンでのアルバムは
まったく再発される気配もなく、ここでもよく嘆いていたものですが、
LPを買えば再発なんて待つ必要もなく、モータウン初期のアルバムとは違い、
プレミアも付いていないし、なかなかいいもんですな。
カットアウト盤でもまったく気にならないし。

で、ジュニア・ウォーカー、「モータウンでは異色の野卑な魅力」と
よくモノの本にはと書かれていますが、それだけで片付けられるには
魅力的過ぎるというか勿体ないミュージシャンですな。
ブピィィー、ブゥルルルル、ピーとブロウしまくるサックスといい、
やや高めの声でシャウト気味に投げてくる歌といい、
どうしてもスピーカー、というより音から滲み出てくるのは、
人懐っこさ、愛嬌、もてなしの心、そして人情といったもの。
脂ぎっているようで、しっかり蒸しを入れて余分な脂を落とした、
馴染みの定食屋でのマスターのお得意料理のようなもの。
聴いている私も当然とほっこりと。
道を踏み外した若い衆にはきっちりと指導も行うし、
不義理を行い、長く連絡が取れなかった知人にも気さくに振舞う、
桜吹雪も良く似合う熱いオヤジの姿、ある意味理想的なのではないか。

製作は当然ジョニー・ブリストル。
本人いわく、セッティングしさえすれば、ウォーカーが勝手に燃え上がるので
楽なもんだった(一部意訳アリ)とのことだが、前年からヒットが続く中で
ウォーカーの気合と体力と技のキレ、それぞれが十二分に充実、
全ての曲が聴きモノであるといっても、過言ではない。
カバーも多い(ヘイ・ジュードまである)が、そこも兄貴の勢いで
軽くぶっ飛ばす。

ちなみにシングルになった冒頭を飾る"Do You See My Love”は
ジョニー(・ブリストル)&ジャッキーの62年のトライファイ・レーベル時代の焼き直し。
焼き直しと言っても、オリジナル・バージョンでも演奏を担当していたのは、
ジュニア・ウォーカー&オールスターズだったのが面白いな。
これはウォーカーの最後の大ヒット曲になったのであります。

やはりこの時代のウォーカーは良いみたいだ。
とりあえず、安値でコツコツと集めていくしかなさそうですね。
それにしても演奏陣のクレジットが良く分からないのが、やや残念ですね。
LPを見てもアレンジャーの名前やカバー・アートの担当者の名前はあるのに、
肝心のオール・スターズの写真はおろか、名前すらもない。
演奏は、基本ジュニア・ウォーカー&ジ・オールスターズで完結しているのか、
それともファンク・ブラザーズが関与しているのか?
私は後者だと考えているのですが、どうなんでしょう?
クレジットがないのは、当時の音楽界では当たり前なのだけど、
後世の愛好家としてはまったく困ってしまうのだ。

ちなみにグラフィックの担当者の名前がきっちり載っている(苦笑)だけに、
ジャケットはイナタクもポップな感じがあって、なかなか楽しい感じですね。
ガソリンスタンドのオイル・メーカーを意識したデザインが可愛らしくて、
バッジにしたくなるほど。


あと、内袋が大変面白い。
モータウンのファン・クラブの案内がプリントされているのだけど、
2ドル払えば、好きなアーティストのグッズがもらえると言うことで、
サイン付きのフォト・ポスター、モータウン・メモパッド、フォト・スタンプス、
オフィシャル・メンバシップ・カードに加え、謎のアクションフォトなんかも
貰えると言うことで、私だったらどうしましょう?
ラフィンとスモーキーとスティーヴィーとジャクスン5とマーヴィンで、
2ドル×5=10ドルだな。いや、いかん、グラディスは欠かせない。
いや、ラフィンがいなくてもテンプスも欠かせない、
ダイアナ・ロスを削るのも意味不明だ、等等と妄想を膨らませるのに最適ですね。
別途オーダーできるグッズも興味深いブツ、妄想グッズがいっぱい。
モータウン・ブックカバー(40セント)、モバイル・キット(1ドル)も楽しそうだけど、
やっぱりこれですよね、コレクターズ・アイテムと銘打たれたLife-Size Portraits。
スモーキーとスプリームスとテンプスの6人を選ぶことが出来るよう。
うーむ、テンプス5人を部屋に並べると、凄いことになりそうだ!

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# by zhimuqing | 2014-04-05 19:00 | Funkentelechy | Trackback | Comments(0)
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