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沁みわたる

全く予想していなかったマスター・キートンの続編が出版されて本当にびっくり。
漫画関係は基本的にあまり詳しくないのでね。
帰りに本屋に直行、山積みになっている続編を手に取り、素早くレジへ。
別に慌てなくても本が無くなるはずもないのだけど、
やっぱり1秒でも早く中身が読みたかったのでね。
帰りの電車でむさぼるように読んで、落涙。

20年後のキートンの姿を通して語られる話は濃密さを増していて、
暖かさとほろ苦さが全身の細胞に沁みわたります。
完結したあの名作の続編を今なぜ描かなければならないのか、
浦沢直樹と長崎尚志が世の中に今どのようなことを伝えたいのか、
色々なものが一気に押し寄せる圧倒的な294ページ。
素晴らしい。

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# by zhimuqing | 2014-11-28 19:28 | La Sombra Del Viento | Trackback | Comments(0)

まずは・・と言われると、返す言葉もないのだけど

ミシェル・ンデゲオチェロの近作にはとんと縁遠くなっている私ですが、
シグネイチャー・モデルのベースが発売になったとなると、
これは猛烈に気になりますね。
私は楽器関係、不勉強なもんでReverend Guitarについて
何も知らないのですが、さすがにンデゲオチェロ・モデルとなると、
やっぱり一回どんなものか、弾いてみたくなりますよねぇ。
パッシブでツマミがヴォリュームとトーンだけというのも大変いい感じ。
(音色とかツマミとか、基本いじらない、いじれないのでね)
腕前には天と地以上の差があるとはいえ、値段もベラボウに高いわけでないし、
これは興味があるなぁ。
今すぐにでも試奏に行きたいところですが、
ネットで見ると、在庫があるのは関西の楽器屋さんばかりのようで、
なんともモヤモヤするわけですが、まあ散財しないですみそうなので、
良かったと考えるべきなのでしょうかね。
それにしても弾きたいなぁ。
こちらはヘッドがリバースになっていないバージョン。
昔のものかな?
とはいえ、個人的にはこの年季の入ったジャズベでの音が好きなんだけどね。
でも、まあ、まず腕を上げることが先決だ、と言われると、
返す言葉もないのが全く遺憾なのであります。

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# by zhimuqing | 2014-11-27 08:28 | BOP GUN | Trackback | Comments(2)

ここ数日のメモ

某日

来月6日の錦糸町でのイベントに向けて、某所の大きな施設を貸し切って
58 Special+α、いやアルファどころではないな、
むしろ∫f(x)Spoecialg'(x)Special(58)とか書いたほうが
しっくり来そうな、いや書いている本人も意味が分からないし、
実際意味もないのだけど、そんな感じで昼からの半日を楽しく過ごすことに。

出かける前に家で見た地図で、総武線H駅から歩いて行けると判断、
天気もいいし、一発歩いて行ってみるか!と奮起したのは良かったのだが、
いかんせん私もいい年をしたオッサン世代の立派な一員、
ベースを担いでテクテク歩くには結構な距離でいい汗を。
ちなみにこちらは練習風景(の一部)。
何やら説教を食らっている図に見えますが、特に意味はないです。
しかし、この二人の歌ぢからはやっぱりすごいっすね。
本番が楽しみ。

某日

ヨウが風邪をひいているので、ムスメと二人で水族館へ。
秋の魚はそんなにゆっくり泳いでいないから、という某氏の名言と思い出す。

自分は熱心に写真を撮っているのに、
私にカメラを向けられると視線をそらすムスメ。
そういうお年頃なのか?
ちなみにこれは隣の家族が気になっている瞬間。

帰りにタツノオトシゴのペーパークラフトを買って帰る。
ムスメが作るのを手伝おうとするも、あまりに細かくて役に立てず。

某日

ガルシア=マルケスの小編「わが悲しき娼婦たちの思い出」を読了。
マルケスが77歳の時に執筆した最後の小説。
以前の長編と違いサラリと読めるものだが、肝の肝まで絞り込んだ中に、
爆発しながら絡まり合う極彩色の生の塊がちらちら垣間見える文体は
以前とは違った新しい魅力を感じますね。
ちなみに主人公は90歳だが、その言動は若者の様なエネルギーに満ちている。
中南米の老人は歳をとってからが勝負だということをここでも確認。
私もそうありたいものだ。


某日

ミスターPが宮崎から上京し、住処も決定したとの事で、
Voodoo Lotus、某所で練習。
多分アルバム2枚分ぐらいはある、これまで作りためている曲のいくつかを
年内に録音しようではないか!という話で大いに盛り上がりつつ、
同時にインシデントとアクシデントの違いについても盛り上がる。
全員のスケジュールを合わせることが出来るかどうか、
そいつが厄介な訳ですが、レコーディングは本当に楽しみだ。
翌日、ミスターPの衣装を発注するために都内某所で
凄腕デザイナーのみっこさんと3人で打ち合わせ。
好き放題こちらの希望を放出する我々のリクエストを
嬉々として受け止める姿、2年前と全く変わらなく楽しいものですが、
やはり本物との打ち合わせというのは、受ける刺激の大きさも違いますね。
年明けのライブにはお披露目出来るのではないか!
これまた楽しみだ!

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# by zhimuqing | 2014-11-26 06:28 | U GOTTA FRIEND | Trackback | Comments(0)

あとはどれだけ吸い出せるかだ

スライ・ストーンがマネージャーのデイヴィッド・キャプラリックと共に
設立したレーベルStone Flowerの作品集がオフィシャルで遂に登場。
これは本当に待望の1枚(LPは2枚だが)と言ってよいでしょう。
プロダクションとしてのStone Flowerの作品も含まれていて、
こういうものは本当にありがたいものですね。
エピックに対して秘密裏に進められていたらしい謎のレーベル、
配給はアトランティックがやるようになっていたようで、
ライナーにはジェリー・ウェクスラーとの写真も。
スライとウェクスラーが一緒に写っている写真、初めて見た!

全5枚のシングルに未発表曲8曲加えた18曲というだけでも
血がたぎって鼻血が出るというものですが、
スライへのインタビューを含むブックレットがまた大充実。
何と言っても活動期間が1969~1970年ですからね。
大傑作≪Stand≫を発表、ウッドストックで世界の度肝を抜いた後、
シングル“Thank You”で以降の音楽の構造を塗り替えたり、
畢生の金字塔≪暴動≫の録音に入っている時期の音ですからねぇ。
入手して結構時間は経っているのですが、柏手を打つこと10日間、
ようやく心が落ち着いたところなのであります。

収録アーティストはヴェット・ストーンを含むリトル・シスター、
スライに昔ブルース・ハープを教えたらしい旧友ジョン・ヒックス、
そしてローカルバンドSoul Rascalsを仕立て直した6ixの3組に加え、
スライのソロ名義の曲が加わるわけですが、
リトル・シスターの歌や6ixの演奏も悪くない(というより良い)ですが、
やはりここはStandと暴動の間を繋ぐミッシング・リンクとしての
スライの音の変遷を見ていくのが一番の醍醐味ですよね。
やはりこの間のリズム・キングとの出会い、ここがデカイのでしょうね。
ビッグでファットなバンド・サウンドを極めたスライが
自身の音楽をよりパーソナルな方向に持って行く大きなきっかけに
なったことは間違いないでしょう。
頭の中でずっと鳴っていたであろう、ヒョコヒョコ飛び跳ねるような
変幻自在のフットワークを魅せる音がここで一気に開花していますね。
スライ自身の手になるのであろうキーボードやギター、
そして低音や最高音をバスっと抜いたあの独特の音色のベースが
たっぷり聴けるだけで、≪暴動≫を人生の音楽ベスト5(ベスト3?)として
崇める私としては、大変ありがたいものですね。
リトル・シスターはスライの妹ヴェットを含む3人組だが、
実力も十分、ルックスもキュート!
未発表の蔵出し、バンドバージョン“Somebody’s Watching You”は
あの名曲のカバー、しかも演奏はファミリー・ストーン!なんだけど、
濃厚な演奏に負けない溌剌とした歌が魅力的で
この後スライがボロボロになっていくので仕方ないとはいえ、
フェイドアウトしてしまったのが勿体ないですね。
ルックスもキュートだし。
ちなみにバンドのダイナミズムを減らしたスライ独演演奏版が
2枚目のシングルだが、先の演奏を聴くとやや弱く感じるかも。
アルバムの冒頭を飾る“You’re The One”は1枚目のシングル。
70年にひっそりと発表されたシングルですが、
時代の5年は軽く先を行ったカッチョ良さ。
ライナーによると、キーボードにビリー・プレストンが参加していて、
ホーンはシンシアとジェリーだということですが、
リズムの押しの強さから言ってファミリー・ストーン丸々のように
思えるけど、どうでしょう?
少なくともベースはラリー・グレアムの様な気がするのだが。
この曲は69年録音の未発表デモバージョンも収められており、
これも油断出来ない。ドラムはなんと驚きのバディ・マイルス!
この絡みも全く予想していなかったな。
グレッグ・エリコの方がスライには合っているけど、
バディ・マイルス、本当にこの時期のキーパーソンだな。
それにしても69年というと、12月にジプシーズのリハに入る時期。
スライとジミのセッション、どこかに残っていないのか?

一方、2枚目のシングルのフリップ “Strange”は打って変わって
リズム・エースに合わせてスライがほぼ独力で楽器を重ねた曲。
ワウを効かせたギターとキーボードの不安定なフレージングは
以降のファンク界の演奏のあるべき姿を示しつつも、
誰もその神髄に近づけなかった、あの演奏ですね。
ライナーによると、元々4人組のHeavenly Tonesというグループだったが、
結婚するためにメンバーが一人抜けて3人になったとのことで、
その抜けたのがなんとトレメイン・ホーキンス!!
これは相当びっくりしましたね。
トレメイン・ホーキンス、日本じゃ最近名前を目にしませんが、
80年代ゴスペル界の大スターではないか!
結婚した相手は名門中の名門エドウィン・ホーキンス一家のウォルター。
(既に別れたとの話もありますが)
リトル・シスターの3人の実力だって相当なものですが、
ここにトレメインが加わっていたとなると、歌とルックス含め、
70年代最強のヴォーカル・カルテットになっていたのは間違いないのでは?
しかもバックを務めるのがファミリー・ストーンだったら!と
私の妄想は膨らむ一方ですな。
80年代のトレメイン様、う、美しい!

スライのハーモニカの師匠のジョン・ヒックスはライナーによると
かなり熱いパフォーマンスをする人だったようですが、
歌もハープも正直印象にはあまり残らないものの、
曲というか、演奏がどれも良く、これまたアルバムの目玉かと。

セプターから発売されていた“I’m Going Home” / “Home Sweet Home”、
そんなに家(故郷)に帰りたいのか!という感じだが、
バックの演奏はこれまたファミリー・ストーン!!
特に“Home…”のほうはフレディ/ラリー/エリコのリズム隊が
縦横無尽に暴れ回るのにタイトに決まっているという、
流石に世界制覇しただけのことがあると改めて感じさせる演奏。
溜息しか出ません。
で、Stone Flowerから発売された“Life & Death”はタイトルからして
“Luv N’ Haight”的ですが、重心の定まらない浮遊感といい、
リズム・エースのリズムといい、一筆書きの様な演奏といい、
暴動の完全な露払い的なもので、私が一番期待していた音かも。
とはいえ、無名のミュージシャン、しかもスライは変名、
しかもこのダウナーな音となると、これは聴く人を選ぶというか、
まあ全く売れないだろうなという感じですが、
流石に40年以上経つと熟成して芳醇な味わいです。

6ixはスライとバディ・マイルスが集めたバンドのようだが、
“Dynamite”はファミリー・ストーンの3枚目Lifeの曲のカバーだが、
曲と演奏はオリジナルよりも良い。
バンド名義ですが、ギターやキーボードは完全にスライ印。
ただ、惜しむらくは歌の個性というか味わいが薄い。
むしろリズム・エースが叩いている?“I’m Just Like You”の歌のほうが、
80年代的な感じもあり、面白いかな。
寄せ集め感、本人達不在感がプリンス周辺っぽくもありますね。
6ixの未発表曲は全部で4曲あり、その中では緩めのファンクの
“Trying To Make You Feel Good”がこれまた時代の先取り感があり、
カッコいいかな。
後ろで叫ぶグレアム的に吼える声もいいし、
それぞれの楽器でブレイク作る感じもある意味スライっぽいし。
重心の低いドラムはもしかしたらバディ・マイルスかもと思うけど、
もう1曲の“You Can, We Can”を聴くと、少し自信が無くなる。
バンドのドラマー、ジル・ボッティグリエリかもしれない。

この“You Can, We Can”は割と普通な感じで、アルバムの中では弱いかな。
未発表曲の残り2曲は既発曲の別バージョン。
“I’m Just Like You”のフルバンド・バージョンは
リズム・エース入りをやはり超えられず。
“Dynamite”の別バージョンもアルバムの中では弱いかな。

で、残る4曲のスライの個人名義曲はといいますと、
これは≪暴動≫のデモといってもいいでしょう。
“Just Like A Baby”と“Africa Talks To You”。
いずれも≪暴動≫の曲のデモで、出来としては暴動バージョンが上ですが、
この時期のスライはフレーズの一つ一つが貴重なので、
私はとても嬉しいです。しゃぶりつくしたい。
“Spirit” と“Scared”は更に一筆書き的な音源ですが、
メロウな響きもあり≪Flesh≫辺りにも通じる空気も。
ということで、長々と語りましたが、今年一番の発掘作。
万人には薦めません。というか、薦められない。
でもね、この中には真髄の中の髄液というか、そういうモロモロが
切り口からドロリと染みだしてくる凄味はあるのかな、と。
あとは聴き手がどれだけ吸いだせるか、にかかっているのではないかと。
私もどれだけ出来るか分かりませんが、限り吸い出したい。
いいもの出してくれました。ありがとう。
次は映像集、頼みますよ!色々と隠し持っとるっちゃないと?

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# by zhimuqing | 2014-11-24 00:28 | Funkentelechy | Trackback | Comments(0)

男ごころ おとこ無常


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# by zhimuqing | 2014-11-18 12:28 | Mickey's Monkey Job | Trackback | Comments(0)

縁遠い日常を送っているわけですが

58 Specialのツイン・ヴォーカルは強力で、ゴスペルのようだと思っていて、
いつも多少意識して演奏していたのですが、
58兄さんから、来る12月にゴスペルのバックを務めるべし、という指令が!
歌もののバックをきっちり演奏する機会は少ないので
58 Specialはいつも楽しみにしているのですが、
これはなかなか面白そうなので、実に楽しみなのでありますね。
どちらかと言えば、普段から悪魔?の音楽をやっているだけでなく、
神から縁遠い日常を送っている(ですよね)我々としては、
ゴスペルのバックを弾いていいのかどうか分かりませんが、
むしろ我々のような輩にこそ、ふさわしい音楽でしょう。
根っこは全く一緒、レイ・チャールズの気持ちでいきましょう!
これまた、ゴスペルに全く似つかわしくない一場面。

錦糸町駅120周年記念「Sing, Sing Sing」というイベントの関連ですが、
錦糸町駅前の客引き防止条例の施行とも関連しているとのことで、
日常的に職務質問されているメンツが演奏していいのか?という話もありますが、
そういうメンツだからこそ生まれる説得力もあるのでしょう。
(もちろん私以外のメンバーのことなんですけどね)

当日は午前中から駅前各所にクワイアが歌っている模様。
細かいことはあまり申し上げにくいのですが、
本編は12月6日(土曜日) 錦糸町オールドスコットで18時半以降、
もっといろいろ楽しみたい人は、16時前ぐらいに錦糸町駅前にてお待ちしております。
ルーツロックなのに骨格がファンクになっている責任を取りたいと思います。
ホーリー・ゴーストを師走の錦糸町に召喚出来るのか?
なお、この場合のルーツ・ロックはルーツなロックなのですが、
私の場合はどうしてもジャーラスタファラーイィィ!、
ファンクもホーリー・ゴーストもほぼほぼ同じモノですね。

JR錦糸町駅 開業120周年記念 ウインターゴスペル Sing Sing Sing
日時:12月6日(土) 10時~
会場:JR錦糸町駅周辺 
   JR南口広場、テルミナ5F、楽天地ビル、丸井錦糸町店前、ウインズ、OLD SCOT


58 Special are
らんち:Vocal
すみえ:Vocal
58△:6弦(と5弦?)

A太郎:ドラムと顔芸
マゴノシーン:ベースと踊り

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# by zhimuqing | 2014-11-17 23:28 | Blues 4 Terapin | Trackback | Comments(2)

久々に良いニュース

これは久々に良いニュース。知事選、市長選でのダブル勝利。
なりふり構わないネガキャンに惑わされずに、県民の意思をしっかり通した沖縄の秋。
自分達の事は自分たちで決めるという観点で、政党の壁を乗り越えて戦った選挙。
次は12月の衆院選ですね。敵は壺三、野党は協力しろ!

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# by zhimuqing | 2014-11-17 00:28 | Change! | Trackback | Comments(0)

土曜の夜に最適だ!

ジュニア・ウォーカーは数あるガイド本やモータウン本で、
必ずと言っていい程、優等生揃いのモータウンで異色のシンガー、
ワイルドとか悪の空気を持っている数少ないアーティスト等と評されるわけですが、
なんというかね、的外れだと思うのですね。
都会的でない、というのであれば、それは頷けるのだけど、
その歌とブロウを聴くと、ワイルドというよりも全力投球、
田舎式の実直なもてなしといった言葉のほうがしっくり来るというものだ。
聴いている人、レコードを買ってくれた人、観に来てくれた人に対して、
楽しませずに、喜ばせずに帰してなるものか、というサービス精神には
悪の風とか、不良っぽさなんかは微塵も感じませんね。
もちろん実際の性格や生活がどんなだったかは分かりませんが、
むしろモータウンの名シンガー達を並べてみると、今の耳で聴いてみると、
音とルックスだけで判断すると、ほぼ不良揃いなのではないかと。
まあ実際に極悪だったデイヴィッド・ラフィンはまあ本物だとしても、
男前なエディ・ケンは軟派な不良だし、リーヴァイ・スタブスは更正した元不良、
マーヴィンは不登校系の一匹狼系?、運動神経よさそうな不良のG.C.キャメロン、
シュープリームスやタミー・テレルだって中学によくいたヤンキー系の別嬪さんでしょ?
新宿2丁目系のトニー・ワシントン率いるダイナミック・シュープリアーズもいる。
不良をあまり感じさせないのは、ミラクルズとか
そもそも親分のゴーディーからして悪い雰囲気がプンプン匂うではないか!
まあ、いずれにしても都会のヤンキー的で、その辺、スターとなる要件には
やっぱり不良っぽさが重要というのは、洋の東西、肌の色関係なく、
世界共通ということなのでしょうね。
一番極悪だったろう人が一番カッコイイ!ああ、ラフィン様。

話が大幅に脱線しましたが、そんなわけでジュニア・ウォーカー。
昨今のモータウン名盤1000円攻撃でもほぼ無視されている人ですが、
レコードも格安で出てくるので、割と熱心に探しているわけですね。
個人的な目安としては、やはり三桁が基本です。

で、先日遂に見つけたのが、67年に発売された“LIVE!”。
大枚はたけば簡単に見つかるのを我慢した甲斐があった、800円!
割と長い間探していたので、嬉しさもひとしおです。
まずはジャケットが大変素敵ではないか!
上部4分の1を占める緑色のバックに映えるオレンジの字体、
そしてその下の写真のマットなブラックのバック、くすんだ輝きを放つテナー、
緩めた首元、袖の渋いカフス、そして汗ばんだウォーカーののけぞった姿。
モータウン史上に残る名作ジャケットと思うのですが、どうでしょう?

この手の暑苦しい(失礼)人はライブでこそ本領発揮というのが定番ですが、
この何といいますか、もてなしの心はここでも爆発していて、
汗だくのサービス精神がてんこ盛りで、スタジオ録音よりも性急に突っ走る感じは
落ち着かない感じは女性にモテモテとはいかないでしょうが、
そんなことはない、これで押し切られる女性も多いのだ!という話もありそうですが、
いずれにしても私にはあまり縁のない話ですね、残念ながら。
この時期のモータウンではよくあるように、ライブのメンバーは不明。
一応、ジュニア・ウォーカー&ジ・オール・スターズというグループ名義なんですけどね。
おそらくドラムはジェイムス・グレイヴスやテッド・アイヴィーではなく、
67年に出戻りしてきたビリー・ニックス、ギターはウィリー・ウッズでしょう。
ライブのラストのオルガンインストはアール・ヴァン・ダイクの名義なので、
本編もヴァン・ダイクがオルガンを弾いているのでしょう。
ベースは誰なんでしょう?ジェマースンではないと思いますが。
ちなみにイントロのコーラスはヴェルベレッツですね。
後にテンプスのリチャード・ストリートと結婚するカル・ギルもいたはず。
うーむ、瑞々しい!

ウィリー・ウッズのギターのソウルジャズ丸出しのバッキングも麗しいですが、
やはりここはワイルドでホットなウォーカーの押し出しこそが目玉。
プギィィィー、プピィィィとなるフリーキーなトーン、性急にぶちかますシャウト、
私なんかはホッコリと和んでしまうわけですね。
流暢なフレーズできれいにまとめる気などサラサラ感じさせないその気合、
さすがチトリン・サーキットで鍛え上げた苦労人だけありますね。
モータウンの販促資料で11歳もサバ読みさせられていた経歴はダテではありません。
シャッフルのほうがバンドとしてのまとまりが良いのも経歴から言って当たり前。
大ヒット“Shotgun”のB面だった“Hot Cha”でのメインのリフとオブリを
高低つけて自身のテナー1本で強引に吹き分けようとするその心意気に心打たれます。
もっともこの人の持ち味はメロやリフに唐突に入れるフリーキーな高音ですので、
まあ、それもいつもの必殺技ではあるのですけどね。
たとえばマーヴィンの名曲のカバー“How Sweet It Is”の黒いノリはどうだ!
ウォーカーのバージョンもヒットしていますが、華麗な技が冴えまくるマーヴィンと違い、
熱情滴るウォーカーの歌と演奏はずっと野暮ったいかもしれないが、
恋人の愛情に感じる不器用な男の喜びに満ち溢れていて、
聞き手の心までもホカホカにさせる遠赤外線的な温かさがあるのだ。

ファンクではなく、あくまでファンキーな“Cleo's Back”。
ルー・ドナルドソンよりもテクニック的には及びも付かないかもしれないが、
ずっとダウン・トゥ・アースで、ブラックネスという観点からいうと、はるかにカッコいいし、
ヒット曲“Shotgun”や“Road Runnner“等での不器用だが甲高くて歪んでいる歌も
また泥臭くて美しい。
“Moonlight in Vermont”でのドラムのヘンテコな攻撃なんかもまた同様。

そんなわけで、A面13分、B面17分の怒涛のような30分間。
短いといえば、当然短いのだけど、内容的には十二分に満足させてくれるものだし、
聴けば聴くほど楽しさや親しみは増していくばかり。
週末の夜に延々とレコードをひっくり返しながら楽しむには最適ではないか?
もてなしの心がここには横溢しているので、何回ひっくり返して聴いても、
けっして胃もたれすることはありませんしね。
こうなると70年に出ているもう一枚のライブ盤もなんとかして入手しないといかんな。
どこかに転がってないのか?(安値で)

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# by zhimuqing | 2014-11-16 01:28 | Funkentelechy | Trackback | Comments(0)
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